こんにちは。きんくまです。
建物の緯度経度情報をもとに、地図上にピンを立てるということをやっています。
それで、作業をすすめてあることに気がつきました。
「あれ?海とか川の中に建物がある!」
そうです、地図上の水色(海とか川)の真ん中に建物が立っているのです。
最初はこれはきっと「水中に建造できる海洋都市型未来建物」なんだと思ったのですが違っていて、現代の建物のようです。
それでこの原因をよくよく調べてみると、どうやら日本には2種類の緯度経度があるようなのです。
日本測地系と世界測地系
2種類の緯度経度というのは、日本測地系と世界測地系、2つの基準で測量された緯度経度のことです。
詳しくは国土地理院に書かれていました。
簡単にいうと、明治政府が作った基準が日本測地系。だけど、科学が発達して地球の形がより正確になると、緯度経度がずれることがわかった。それが世界測地系。ということです。
日本測地系の方が世界測地系よりも北西にずれています。
だから、片方の測地系データをもう片方の測地系データにマッピングするとおかしなことになります。
例えば、日本測地系の緯度経度データを世界測地系の地図にマッピングすると実際の地図より南東にマッピングされたりします。
どうやって変換する?
常に一定量の緯度経度ずれるということであれば、変換方法は足し算引き算なので非常に簡単なのですが、実際には緯度経度に応じてずれ幅が異なっています。
上の国土地理院のサイトの図をみると、北海道では400m、東京では450m、九州では420mずれていますね。
この変換をしてくれるプログラムが国土地理院で提供されていました。
さらにこのプログラムを使いweb上で変換できるサービスも提供されていました。
いまのところコマンドラインで一括で変換できるプログラムはちゃんと探してません。ひょっとしたらどこかにあるかもしれないです。
というわけで、地図を使った何かをやりたいときは、緯度経度データとマッピングする地図の測地系を合わせる必要があるということでした。
■ 自作iPhoneアプリ 好評発売中!
・フォルメモ - シンプルなフォルダつきメモ帳
・ジッピー電卓 - 消費税や割引もサクサク計算!
■ LINEスタンプ作りました!
毎日使える。とぼけたウサギ