今回から変数と型について説明してきます。
変数って?
変数とはデータを入れる箱のようなものです。
まずプログラムを使わずに数学っぽく説明してみます。
1) x = 5
2) y = x + 1
3) z = x – 3
1行目でx = 5としているので、
2) は y = 6
3) は z = 2
となります。
もし、1行目をx = 10とした場合は
2) は y = 11
3) は z = 7
となります。
ここで数学では使いませんが、文字をいれてみます。
1) s = いい天気
2) 今日は s ですね
3) 明日も s だといいなあ
さきほどと同じ考え方だとすると、
2) は「今日は いい天気 ですね」
3) は「明日も いい天気 だといいなあ」
となります。
このように、まず入れ物を作って、そこにデータを入れることによって使い回すのが変数です。
実際のプログラムで書いてみる
実際のプログラムではこう記述できます。
NSInteger x = 5; //解説1 NSInteger y = x + 1; //解説2 NSInteger z = x - 3; NSLog(@"%ld", y); NSLog(@"%ld", z); NSString *s = @"いい天気"; NSLog(@"今日は %@ ですね", s); NSLog(@"明日も %@ だといいなあ", s);
この状態で実行すると以下のように出力されます。出力の最初にある実行時の時間は省略しています。
6 2 今日は いい天気 ですね 明日も いい天気 だといいなあ
プログラムを詳しくみてみます。
解説1と書いてある行はこんな感じに分解できます。
まず変数の型を書いて、その次に変数名、= をはさんで5を書いています。
意味は「NSInteger型の変数xを宣言して、それに5を代入する。」となります。
2つのことを1行で書いているので、もう少していねいに書くと2行に分けてこう書きます。
NSInteger x; //変数の宣言 x = 5; //代入
変数の宣言をするとコンピュータに変数を使う準備をさせることができます。
次に変数の型が出てきましたが、これは次回に説明します。
=について、数学では = は「等しい」を意味していましたが、プログラムでは 右辺のものを左辺にデータを入れるという意味になります。
ではプログラムで数学でいう等しいを表したいときはどうするかというと、 == や isEqual などを使うのですが、そのうち出てきますので今回はおいておきます。
解説2の行は、「NSInteger型の変数yを宣言して、それにx + 1を代入する」となります。
2行にわけて書くとこうなります。
NSInteger y; //変数の宣言 y = x + 1; //代入
今回はここまでです。次回は変数の型について解説します。
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